オペラ

オペラ 雛祭りのフィガロの結婚

◆第3幕 伯爵の部屋。後に結婚式の場。
     同じ日の午後から夕方。

伯爵+スザンナ 二重唱
伯爵は、身の回りで起きる出来事にイライラしている。スザンナが来て、伯爵の想いを受け入れると告げるので、彼は喜びを隠し切れない。それが妻の計画とも気づかずに。

伯爵
とはいえ、何かきな臭さを感じる伯爵。フィガロごときに負けてなるものかと、その煮えたぎる心の内をアリア「復讐の望みだけが...」を歌う。

伯爵+クルチオ+フィガロ+スザンナ+マルチェリーナ+ バルトロ 六重唱
ドン・クルチオ(牧川修一)が、マルチェリーナにフィガロとの結婚を許す勝訴の判決を言い渡す。しかし、事もあろうか、フィガロの右手の痣からマルチェリーナとバルトロがフィガロの両親であるという新事実が発覚。急転直下、スザンナも交え親子再会の喜びと驚きの6重唱となる。このシーンは、深見東州のリアリティーとユーモアあふれる演技に、観客は大喜び。
出演者の中には、「フィガロの結婚には何度も出演したが、この場面がこんなにうけたのは初めて!」と驚き、感心していた方もいた。

3人が喜び合っているのを観て、フィガロが心変わりをしたと勘違いするスザンナ。そして、フィガロにビンタ!

その後、真相が解って安心するスザンナ。

ロジーナ
伯爵夫人は、スザンナの手を借りなければ、夫の愛を取り戻せない屈辱を味わいながらも、夫への一途な想いを断ち切れない心境を、アリア「あの楽しかった思い出はどこへ」で吐露する。

伯爵夫人+スザンナ 二重唱
伯爵夫人は、自らの計画を実行するために、スザンナに伯爵への恋文を番傘に書き取らせる。ここで有名な美しい二重唱が歌われる。

女声合唱
村の女性たちが、伯爵夫人の元へ花をプレゼントに来る。皆にまぎれてバルバリーナ(上田由紀子)と一緒にいた娘姿のケルビーノが、またしても伯爵に見つかる。しかし、ここはバルバリーナの機転で、からくも切り抜ける。

花娘+出演者全員+合唱
スザンナとフィガロの結婚式の場。急きょ結婚式を行うことになったマルチェリーナとバルトロも加え、二組の婚礼が執り行われる。二人の花娘が祝いの歌を披露する中、スザンナはそっと伯爵に恋文を手渡す。彼はここでも夫人の計画とは気付かず、喜び勇む。