オペラ

オペラ 大正時代のボエーム

◆第4幕 谷中付近の下宿屋。
     初夏の午後。

【あらすじ】

 再び若き芸術家、四人の自由気ままな生活が始まります。違いと言えば、その生活からミミとムゼッタが消えたこと。

 しかし、ロドルフォはミミの面影を追い、マルチェッロはムゼッタを忘れることができません。二人は仕事が手につかない日々を過ごしています。そんな気分を紛らわすかのように、ショナールとコッリーネを交え四人は踊りや決闘のまねごとをして、大騒ぎをします。

 そこへ突然、ムゼッタが病気で苦しむミミを連れて来ます。ミミは死を悟り、人生最期の場所に愛するロドルフォの胸を選んだのです。仲間たちはミミの思いを察し、各々用事を見つけ部屋をあとにします。

 思い出の部屋で二人きりになったミミとロドルフォ。初めて出会った日のことを回想します。ロドルフォが鍵を見つけていたこと。ミミがそのことを知っていたこと。手を握りあい、自らを語り合ったことがいかに幸せであったことか。ミミの激しい咳にショナールがあわてて戻って来ます。

 静かな時が、永遠に続くかのように流れてゆきます。ムゼッタが手渡したマフをロドルフォからの贈り物と思い込み喜ぶミミ。しかし、そのマフが無情にも透き通った白い手から落ちます。詩と花の香りを愛したミミの姿が、夕陽に照らし出されます。ロドルフォの胸にしっかり抱きしめられたミミの安らかな姿は、ロドルフォが創り出した「詩」そのものでした。

マルチェッロとロドルフォは、お互いの恋人のことが忘れられず、仕事が手につかない日々を送っています。

ムゼッタのリボンを握りしめ、彼女に思いを馳せるマルチェッロ。
ロドルフォとの美しい二重唱を歌って、大拍手喝采。

そこに仲間が帰ってきて食事となり、ショナールの曲の振り付けをしようと踊る。

4人で騒ぐシーン。
マルチェッロの深見東州は能の所作を披露!
会場は大爆笑!
『ラ・ボエーム』史上初の演出でした。

ショナールとコッリーネはふざけて決闘の真似事をして大騒ぎ。
一方、マルチェッロはショールをかぶって女性となり、ロドルフォとともにはやし立てます。

マルチェッロの阿波踊りにまたもや会場は大爆笑の渦となる。

そこに突然、ムゼッタが病気で苦しむミミを連れてきます。

「ムゼッタはいい人よ」と訴えるミミ。

コッリーネはミミのためにお金を工面しようと、自分の外套を売りに行こうとします。
(「外套の歌」)

皆の不自然な様子に気付いたロドルフォは、「どうしてそんな風に僕を見ているんだ」と叫び、最愛のミミが亡くなったことを知ります。

ミミの元で泣き崩れるロドルフォ。

公演後、満面の笑みで、公演の大成功を讃える
グレコリー・ユーリシッチ氏。